2011年04月23日

136. 名所江戸百景67 小梅堤

名所江戸百景シリーズの第67弾、今回は、小梅堤である。

桜ももう散ってしまった。まだまだ、広重が描いた桜の絵を回り切れていない。来年に持ち越しだ。来年に楽しみを取っておくことが出来た。と、いうことで冬の景、小梅堤である。

小梅堤.jpg

真ん中に流れる川は曳舟川(亀有上水あるいは本所上水)である。手前の橋は八段橋で、北東を望んだ絵である。曳舟川の西側には田園が果てしなく広がっている、何とものどかな風景である。

安政5年(1858年)の地図

小梅堤.JPG

左の大きな川は隅田川、下に東西に流れる川は北十間川、そこから北東に伸びている川が曳舟川である。北十間川と曳舟川の合流地点に、『小梅丁』、『小梅村』の文字が見える。曳舟川両岸に黄色の道があるが、それが小梅堤である。周りは、広重の絵の通り、百姓地、田である。周辺には、三囲稲荷、正圓寺、円通寺も見える。

現在の地図


より大きな地図で 小梅堤 を表示

ブルーポイントが広重推定立ち位置、ブルーラインが推定視線、赤ポイントで、三囲稲荷、正圓寺、円通寺をポイントした。

嘗ての曳舟川は曳舟通りに変わっている。田園は影も形もなくなった。が、三囲稲荷、正圓寺、円通寺は嘗ての場所に今もまだある。

そこでの写真

cameraroll-1303028941.479152.jpeg小梅堤.jpg

何ともさびしい限りである。

広重のその他の絵も見てみる。

江戸高名会亭尽 本所小梅小倉庵

江戸高名会亭尽 本所小梅小倉庵.jpg

隅田堤闇夜の桜

隅田堤闇夜の桜.jpg

芸者の持つ提灯には『おぐらあん』の文字が見える。

以上
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2011年04月18日

135. 名所江戸百景66 墨田河橋場の渡かわら竈

名所江戸百景シリーズの第66弾、今回は、墨田河橋場の渡かわら竈である。

墨田河橋場の渡かわら竈.jpg

この絵は、隅田川西岸、橋場の渡しの少し下流から、橋場の渡しの様子、その向こうの水神の森を望んだ絵である。遠くにはいつもの筑波山も見える。

手前に見えるのは今戸焼の窯だ。今戸焼は素焼の陶磁器で、日用雑器、茶道具、土人形、火鉢、植木鉢、瓦等を生産していた。天正年間(1573年–1592年)に生産が始まった。

安政5年(1858年)の地図

墨田河橋場の渡かわら竈.JPG

真ん中下、隅田川西岸に『橋場町』の文字が見える。少し上流に、真崎稲荷があり、『百姓渡シ』の文字が見える。これが橋場の渡しである。上流東岸には、水神も見える。

現在の地図


より大きな地図で 墨田河橋場の渡かわら竈 を表示

ブルーポイントが広重推定立ち位置、ブルーラインは推定視線。赤ポイントで、真崎稲荷(石浜神社)、白髭神社、隅田川神社をポイントした。

そこでの写真

cameraroll-1303028953.066193.jpeg墨田河橋場の渡かわら竈.jpg

ちょうどよく船が通ってくれたが、見る影も無い。

撮影ポイントから少し下流に歩いたところで、偶然見つけた。

cameraroll-1303028956.317001.jpeg

創業500年!!!

最後にその他の絵、まずは広重

今戸夕照 東都名所尽 隅田川八景

今戸夕照 東都名所尽 隅田川八景.jpg

江戸名所図会 今戸焼

今戸焼.jpg

以上
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134. 名所江戸百景65 吾妻橋金龍山遠望

名所江戸百景シリーズの第65弾、今回は、吾妻橋金龍山遠望である。

吾妻橋金龍山遠望.jpg

この絵は、隅田川の吾妻橋、浅草寺の少し上流に浮かぶ船上から、浅草寺、吾妻橋、富士山を望んだ絵である。季節は春。桜の花びらが、桜吹雪のごとく舞っている。舟の女性といい、何とも風流な絵である。

桜吹雪の舞う向きを考えると、この桜は隅田川東岸の隅田公園の桜であろう。この隅田川東岸の墨堤の桜は、八代将軍徳川吉宗が植えた桜である。

安政5年(1858年)の地図

吾妻橋金龍山遠望.JPG

左下に浅草寺、その右に架かる橋は東(吾妻)橋、その上流で合流する川は北十間川、その北に水戸殿下屋敷、更にその北に三囲神社、牛嶋神社、長命寺、弘福寺が見える。

水戸殿下屋敷から長命寺まで続く、隅田川東岸の緑の部分が吉宗が桜を植えた堤である。

現在の地図


より大きな地図で 吾妻橋金龍山遠望 を表示

ブルーポイントが広重推定立ち位置、ブルーラインは推定視線、赤ポイントで、浅草寺、三囲神社、弘福寺、長命寺をポイントした。黒ラインは吾妻橋。浅草寺、三囲神社、弘福寺、長命寺は安政5年(1858年)のまま変わらない。牛嶋神社は南に、隅田公園内に移設されている。

そこでの写真

cameraroll-1303028949.126407.jpeg吾妻橋金龍山遠望.jpg

ちょうどよく船が通ってくれたものの、富士山も、浅草寺も全く見えない。吾妻橋は東武伊勢崎線の橋で隠れている。ほんの少し見えているが。桜も、吹雪が舞うほどには残っていなかった。

しかし、残念である。

吾妻橋は他にも描かれている。

東都名所 隅田川八景 吾妻橋帰帆

東都名所 隅田川八景 吾妻橋帰帆.jpg

鳥居清長 吾妻橋下の舟遊び

鳥居清長 吾妻橋下の舟遊び.jpg

以上
posted by Yogi at 21:20| Comment(0) | 名所江戸百景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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