2010年12月19日

67. 国府台〜矢切(大坂〜神明神社)

前回の続き。

大坂より坂を上る入り口右側に旧道がある。そこも上り坂。そこを上る。上り切ったところ直ぐ左手に妙法寺がある。

写真1: 妙法寺

妙法寺.JPG

妙法寺の脇の細い道を入ると西蓮寺本堂に行くが、民家の庭のようで入るのを躊躇う。恐る恐る覗くようにしているとおばあさんから声を掛けられ、ここではなく大阪の方から入るよう言われた。道を戻り、大坂入口の階段を上がると、寺の裏手に出る。公園のようになっており、古戦場跡の説明板や、野菊の墓の伊東左千夫の碑があった。

写真2: 野菊の墓 碑

野菊の墓 碑.JPG

西蓮寺は永禄7年(1564年)の国府台合戦の際に兵火で焼けてしまったが、その時、本尊阿弥陀如来像だけは庭の榎の洞穴にどうにか隠しすことができたという。そのまま年数が経ち、御本尊は取り出せなくなっていた。

元和2年(1616年)、徳川家康の家臣外山忠兵衛正吉は大坂の夏の陣の功績によって、下総小金領下矢切の地で213石を領することになった。寛永17年(1640年)外山忠兵衛正吉の遺跡を継いだ外山忠兵衛正春は、慶安2年(1649年)、家来の高安長右衛門を従えて領地内を見て回った。村人から霊験あらたかな西蓮寺のご本尊の阿弥陀如来の話を聴いた外山忠兵衛正春は、榎洞の場所を村人とともに探し出した。子宝に恵まれなかった外山忠兵衛正春は喜び、お堂を造り尊像を安置し、丹誠をこらして信心したという。不思議なことに、阿弥陀如来のご霊験あって、忠兵衛正春の妻は程なく懐胎なされ、慶安3年、男子をめでたく出産なされた。生まれた子の名は当之助。その後、慶安3年(1650年)年、遍照房が草堂を再興し、寺屋敷を付置いたという。当之助は外山藤左衛門正重と名を改め、その後小作正重と名乗った。延宝8年(1680年)、大風雨のためにお堂が破損したので、小作はお堂を建立、天和元年(1681年)には阿弥陀如来尊像並びに法具、田地を如来のために献上した。

大坂を上る。突き当りの道が松戸道の旧道だ。その交差点に矢喰庚申塚がある。

写真3: 矢喰庚申塚

矢喰庚申塚.JPG

以下は、庚申塚保存会の説明である。

温暖で平坦な下総原野が川と海に落ち込むこの矢切台地に人が住んだのは約5千年前、朝に魚や貝を採り夕べに鳥や獣を追う平和な生活も下総の国の国府が国府台に置かれた千3百年ほど前から武士たちの政争の場となり、なかでも北条市や里見氏の国府台合戦はこの矢切が主戦場となり戦没者は一万余を数えました。

家は焼かれ田畑は荒らされ、女、子供、年寄りは逃げまどい、男どもは人足に狩り出され傷つき、一家は離散。この塗炭の苦しみから弓矢を呪うあまり「矢切り」「矢切れ」「矢喰い」の名が生まれ、親から子、子から孫に言い伝えられ、江戸時代中期に、二度と戦乱のないやすらぎと健康を願い庚申仏や地蔵尊に矢喰村と刻み、朝夕お祈りをしてきました。このたび先人たちの苦難と生きる力強さを知り、四百年前の遺蹟と心を次の世代に伝えるため、平和としあわせを祈りこの塚をつくります。 昭和六一年十月吉日 庚申塚保存会

大坂を挟み、矢喰庚申塚と向かいにあるのが、矢切神社である。

写真4: 矢切神社 拝殿

矢切神社 拝殿.JPG

写真5: 矢切神社 鳥居 銀杏

矢切神社 鳥居 銀杏.JPG

宝永元年(1704年)6月29日の長雨により、江戸川が大洪水を起こし、水高が地面より8尺余り(約2m50cm)となった。当時の矢切の民家は江戸川沿岸にあったため、多数の死者を出し、産業も甚大な被害を受けた。災害から逃れるように村民が台地上に移住し、鎮守として京都東山より稲荷を勧請して祀ったのが矢切神社である。かつては稲荷神社と呼ばれていた。 なお、矢切村(上矢切、中矢切、下矢切)全体の総鎮守として香取神社があったが、この洪水を契機に上矢切に神明神社、下矢切に矢切神社が設けられ、香取神社は中矢切の鎮守となった。

香取、神明も後で訪れる。

旧道を進む。途中、左手に浄安寺がある。

写真6: 浄安時

浄安時.JPG

更に進むと右手に中矢切鎮守、香取神社がある。

写真7: 香取神社

中矢切鎮守 香取神社.JPG

R298を陸橋で越える。旧道を進むと直ぐに松戸街道に当たる。松戸街道を行く。松戸市健康増進センターの小道を入り道沿いに進むと上矢切鎮守 神明神社がある。

写真8: 神明神社 鳥居

上矢切鎮守 神明神社 鳥居.JPG

鳥居前に石碑群が集められていた。

写真9: 神明神社 鳥居前 石碑群

上矢切鎮守 神明神社 鳥居前 石碑群.JPG

写真10: 神明神社 拝殿

上矢切鎮守 神明神社 拝殿.JPG

今日はここまで
posted by Yogi at 12:05| Comment(0) | 町・村 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。